洗足学園生 新型インフル感染に思う。
ここまでくると、さすがにこの国は大丈夫だろうか?と思ってしまう。20日に洗足学園に通う女子高生二人が首都圏初の新型インフルに感染した件である。
まるで犯罪者扱いの様相だ。同校には市民からの非難の電話が続いたという。前田校長は「世間を騒がせ、ご迷惑をおかけしたことは学校として申し訳ない」と謝罪、さらには新型インフルに感染した八王子市の女子高生に「世間を騒がせて本当に申し訳ありません」という謝罪メッセージまで出させてしまう、この国の世間の目というものが、いかに他人に厳しいことか。
本来ならば、貴重な体験をし、誇らしくあるべき生徒に、このようなメッセージを書かせてしまった状況に、どれほど悔しい思いや生徒のつらさを感じたことだろう。校長の涙には、様々な思いがこもっているように見えた。
学校周囲の住民の方達が心配になる気持ちはわかるが、少し冷静になれば杞憂であることがわかるはず。しかしこれほどマスコミが大騒ぎすれば仕方ないのかもしれない。マスコミは自分達の手で国民の心配を煽るだけ煽り、その後「騒ぎ過ぎだ」と何食わぬ顔で正義面して報道する。まさにマッチポンプ状態だ。上げて落とす、1つの話題で2度儲けようとする。
初期段階での政府の対応も問題があった。険しい顔した厚生労働大臣が緊急会見を開くたびに、国民は「これは大変な事が起きてるんじゃないか?」と心配になり、「水際で食い止める」と声高に叫んでいただけに、いざ国内での感染が発生すると、益々国民は不安になる。そうこうしているうちに、今度は一転「季節性インフルの対応に準ずるべき」とあきれる程の方向転換。それはそれでいいとしても、では今までの対応は一体何だったのだろうか。
検疫・隔離政策では何の意味も持たないことは海外の事例を見れば想定できたはず。潜伏期間を考えれば水際での食い止めなど所詮不可能だ。Aソ連型陽性の人を全員、PCR検査にまわしていたら、秋、冬を迎えて季節性インフルの時期に重なったらパンクしてしまう。今でも検査キット、マスク、消毒関連品は欠品状態だ。
更に言えば、この大臣の頭の中には果たして年金問題はまだ残っているのだろうか。「最後の一人まで・・・」と大見得を切っていた言葉と、「水際で一人ひとり・・・」と力説していた言葉が頼りなくリンクする。所詮、この人はテレビの人なんだな、と思う。ぜひ、テレビカメラの廻っていない所で、汗をかいて欲しいと思う。
今回の新型インフルは幸い感染力は強いが弱毒性であり、各自が健康管理をしっかりすれば済む話。品切れ状態のマスクにしても感染した人が他人にうつさないように着用するのが本来の役割だが、なぜか日本では自分が他人からうつされないように着用する方がメインとなっている。だから買占めになる。何か本末転倒な気がしてならない。一人ひとりが自分の頭で、冷静に考えて行動すれば、何の問題もない感染症だ。マスコミや、政府のミスリードに流されることなく、自分の考えを持つことも必要だと思う。
さて洗足学園の女子生徒二人に話しを戻すが、模擬国連会議参加という高校生にとってかけがえのない貴重な体験であり、生徒達のそこに向けての努力を見てきた学校が今回、渡米させた事は全く、当然の事だと思う。
事前に行政、国連、保護者と確認を重ねた上での事であり、米国滞在中も感染予防に注意を払っていたという。何の問題もない。今回、一番、精神的にも肉体的にも辛い思いをしている女子生徒二人、またそのご家族に心からエールを送りたい。また今回の米国での貴重な体験をぜひ、堂々と胸を張って誇って欲しいと思う。早く回復するよう願っています。
また勇気を持って生徒達を渡米させ、帰国後の事態の責任を正面から受け止めた洗足学園の名は個人的に、とても好印象な学校として記憶に残った。
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