SMAP草彅剛の罪とは。
昨日からのSMAP草彅剛に関するマスメディアの大騒ぎをみると、何か彼が重大な性犯罪でも起こしたかのような錯覚すら覚える。
事実、第一報を耳にした時は「公然猥褻罪」という物々しい言葉の響きもあり、彼は一体何をしでかしたのだろう、と思ったものだ。
しかし実際、彼がしでかした事というのは、夜中に酔っ払って羽目を外して騒いでしまったという事だ。言うなれば、夜の繁華街ではよく見かける光景でもある。確かに、安眠を邪魔された周辺住民の皆さんにとっては大迷惑な話だろうし、何か事件でもあったかと心配したかもしれない。警察に通報するのも、当然のことだと思う。ただ、問題はここからだろう。
駆けつけた警官は、全裸の酔っ払い男を逮捕するに至った。正直これで逮捕までいくか、という印象だ。「まあ、まあ、わかったから。早く服着て、風邪ひくぞ。早く家に帰って休んだ方がいいぞ。ほら、近所の人も迷惑してるし眠れないでしょ。本当に飲みすぎだよ、お兄さん」などと、なだめながら事態を収拾する。そんな光景を何度も「警察24時」なるテレビ特番などで見かけたものだが。今回は即逮捕。それほど彼の抵抗が手に余るものだったのだろうか。
あるいは、最近の芸能界の薬物事件もあり、「これは!」とでも思ったのだろうか。それで家宅捜索までしたのだろうか。だとしたら、警察の行き過ぎたスタンドプレイだし、国家権力の乱用、危うさを感じてしまう。
その後のマスコミの報道は驚くべきもので、彼の犯した罪と、報道のされ方のギャップがあまりにも乖離しすぎて、他に報道すべきことがたくさんあるでしょう、と思わずつっこんだ人は多いだろう。
確かに罪は罪として、反省をする必要があることは間違いない。特に自分にどれだけ多くの人たちが関係し、仕事をしているかという事。その社会的責任の大きさを自覚していなかったとしたら、大いに反省しなくてはならない。ストレスもあるだろう、一般人には知りえない悩みもあったかもしれない。しかし、だからこそ、普通の34歳には手に出来ない収入と、ステイタスを与えられているのではないか。その自分に課せられた役割、責任の大きさは、やはり理解しておくべきだっただろう。またファンの気持ちも大切にしなくてはいけない。特に子供達のファンも多いだろう。そんな子供達の夢を汚してはいけない。そういう価値のある仕事だと思う。
それにしても「最低の人間だ。許さない」などと批判した鳩山総務相には驚いた。地デジ推進のイメージキャラクターとしての諸々の損害に腹を立てるのはわかるが、あれほどの怒りをあからさまにするほどの問題だろうか。と思っていたら、さすがに批判が多く、早速前言の撤回をした。この人のパフォーマンス先行の軽さが図らずも露呈した格好で、あきれるばかりだ。
同じ酔っ払い事件というなら中川前財務相の酔っ払い会見に、あれほど激しい批判を一体どれだけの政治家がしただろうか。損害というなら、ポスター貼り替えどころの騒ぎではない。事は国益の損害にもつながる失態だったのだから。どちらが公然猥褻で、破廉恥かというならば、当然中川前財務相のほうが罪は重い。
さてSMAPメンバーの中でも一際、個性的な魅力を放っていた彼だけに反省すべきは反省し、また一皮向けて独特な才能を発揮して欲しいと思う。
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