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2008年9月 5日 (金)

自民党総裁選挙

自民党総裁選挙はここにきて候補者の乱立模様だ。麻生、小池、与謝野、石原、山本、石破、棚橋氏と正式に立候補している人を含め、7人もの名前が出ている。これだけの顔ぶれになってくるとマスコミも大きく取り扱わざるを得ない。ここ連日の新聞、ニュースも多くの時間をこの総裁選挙関連で占められる。「なるべく派手で、わくわくするような総裁選挙を」と言った福田総理の思惑通りか。ひいては総裁選挙を出来るだけ盛り上げ、そこから選ばれた新総理への期待感を抱かせた勢いで、解散・総選挙に突入する、という自・公連立政権のシナリオ通りに進んでいるようだ。まるで小泉郵政選挙のリプレイを見ているように。しかし今回、名前が挙がっている候補者を見ると、日本のリーダーとしてこうしたい!という意気込みが感じられない。いずれも党内事情で立候補しているように見える。第一、総裁選挙の前に福田総理は国民にしっかりとした説明責任がある。あのような会見では納得しようがない。マスコミも派手な総裁選挙を取り上げる前に、この一年間の自・公連立政権の検証を徹底的にし、国民に提示しないといけない。その作業がなされないまま、解散・総選挙に突入した小泉郵政選挙の二の舞だけはしてはならない。

そもそも総選挙とは本来、現政権が実施してきた国家運営の審判、これから実施していく施策、方針を野党と競い合い、その承認を国民に問うものだ。それを自・公連立政権は安部、福田と2代続けて選挙を経ずして政権を担当してきた。そして選挙を自らの手で行わず辞任してしまった。次期首相に誰が新しくなろうと、何もしていないその新内閣の何に我々は投票すればいいのだろうか。選挙の為の総裁選挙、新内閣とは全くもって国民を馬鹿にした話だ。

自民党は何を怖がっているのだろう。細川連立政権時の下野がよほどトラウマになっているのか。確かに下野したとたんに、官僚、財界等に見向きされなくなったなどの経験は長らく与党に居続けた自民党にとっては、応えただろう。しかし野党にまわった時の自民党は迫力があった。河野総裁を中心に、これがあの自民党か、と思うくらいの鋭さがあった。今回だって与党として政権担当能力の欠如は明らかなのだから、一度野党に譲り、ベンチに引き下がってみればいいのだ。そして民主党のお手並み拝見、でいいではないか。民主党がミスをしたら、今度は国民が許さないだろう。そしてまた自民党が政権を担当すればいい。そのように政権交代しながら、より良い政策を進めていくのが、民主主義というものではないだろうか。この国には政権交代が必要だ。政権交代する事により、官僚主導から政治家主導に制度を変えないといけない。官僚が握っている様々な問題を明らかにする必要がある。官僚は優秀だが、政治家が適正に動かしてこそ、その能力は活かされる。

こうなると民主党は代表選挙に対抗馬が出なかったことを悔やんでいるかもしれないが、ここは選挙に向けて、しっかりとしたマニフェストを作成し、地に足をつけて選挙に挑むしかない。首相の顔が変わっても自・公連立政権の枠組みが変わるわけではなく、連立与党の政権担当能力の限界を粛々と訴えていくべきだろう。

次期総選挙は、我々国民、一人ひとりの見識が問われる選挙だ。ムードに流される事なく、これまでの自・公連立政権の評価を下し、これからの日本をどの政党に託すのか、真剣に考えなければならない。

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